サッカー元日本代表FW三浦知良(57=JFLアトレチコ鈴鹿)が、20日放送の日本テレビ系「しゃべくり007 2時間SP」(後9・00)にゲスト出演し、98年ワールドカップ(W杯)フランス大会の代表から外れた際の秘話を語った。 同大会のアジア予選をプレーオフの末に突破し、初のW杯出場を果たした日本代表。本大会開幕を目前にした合宿で、当時の岡田武史監督が大会の登録メンバーを発表したが、そこに三浦の名前はなかった。 代表落ちを告げられた瞬間について、三浦は「発表当日、外れた3人が呼ばれて、“カズ、外れるから”って、普通に言われました。監督の部屋で」と振り返った。呼ばれたのには別の理由があると思っていたという。「正直言って、外れるとは自分は思ってなかったですね。年齢的にも一番上だったので、僕が。(試合の戦術について)相談されるのかなと思っていましたね」とも明かした。 外された理由についても、説明があったという。「岡田さんがどういう意味で…。本心かどうかは、監督って本当に言うか分からない。僕が言われたのは、“3試合を想定した時、使う場面がない”と。ポジション的に。それは覚えています」。非情な通告に、スタジオにはどよめきが起きた。
子供のころから夢見てきたW杯出場は夢と消えた。「もちろん悔しいし、W杯って自分も目指していたものなので、出場を」。一方で、割り切っていた部分もあったという。「サッカーというのはそういうこともあると、自分も経験してきていますからね。選手というのは外されたり、使われたりというのが、それがサッカー。毎回毎回のことですから。ブラジルのころから経験しているし。それは冷静に受け止められましたね」と打ち明けた。